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ミノキシジルとはどんな薬?
ミノキシジルとはアメリカの製薬会社が開発したもので、元々は高血圧の薬を開発している過程で、試験薬として服用していた人達に多毛の症状が出たという事で、薄毛の治療薬に転用されました。 今では、世界90ヶ国以上で承認されており、日本国内では外用薬のみ承認されている状況です。
ミノキシジルの効力と種類
ミノキシジルは、毛母細胞を刺激して、タンパク質の合成を促進したり、細胞の増殖を促すので、発毛への効果が期待できます。 この効果によって、乱れたヘアサイクルを正常な状態へ戻す作用も期待できます。 ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類に分かれます。薬のタイプによって効果や副作用も違います。内服薬は主にAGAクリニックで処方されるお薬で、通称:ミノタブとも呼ばれています。
薬の種類 | ミノキシジル内服薬 | ミノキシジル外用薬 |
---|---|---|
発毛効果 | 高い効果が期待できる | 効果があり |
副作用の影響 | 外用薬よりも強い | 内服薬よりも弱い |
副作用の種類 | ・初期脱毛 ・息切れ、動機 ・頭痛、めまい ・浮腫み ・多毛症 ・心疾患 ・肝機能障害など |
・皮膚のかゆみ ・初期脱毛 ・血圧上昇など |
費用 | 5,000円~8,000円 | 10,000円~16,000円 |
ミノキシジルの効果が出るまでの期間
ミノキシジルは、毛包の血流を増加させ、毛母細胞を刺激することで、発毛を促進する作用があります。しかし、この作用には時間がかかるため、ミノキシジルの効果が表れるまでの期間は、一般的には3ヶ月から6ヶ月ほどかかります。
最初の1ヶ月から2ヶ月は、ミノキシジルの使用による副作用が現れることがあります。これには、頭皮のかゆみや赤み、脱毛などが含まれます。しかし、これらの副作用は通常、数週間以内に解消されます。
また、ミノキシジルの使用を中止すると、その効果は徐々に失われる可能性があるため、長期的に服用を続ける必要があります。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルの副作用は内服薬と外用薬のそれぞれで、作用や発生具合が異なります。内服薬は体内へミノキシジルの成分を取り込むため、動機やめまい、肝機能への負担などの副作用を起こす可能性があり、外用薬は頭皮へ直接塗布するため、頭皮のかゆみや発疹など皮膚トラブルが起きる可能性があります。
初期脱毛
ミノキシジルの初期脱毛は、ミノキシジルを使用し始めた最初の10日から3週間ほどで発生する一時的な脱毛で、1ヵ月~2カ月程度で落ち着きます。 初期脱毛が生じるメカニズムには「ヘアサイクル」が関係しています。AGAの影響で休止期になっていた毛包がミノキシジルによって促進され成長期へ移行することで、古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出されるため、一時的に抜け毛が増加します。 ただし、初期脱毛は一時的な現象であり、ミノキシジルによる効果が発揮されると、通常、抜け落ちた髪の毛は再生され、新しい髪の毛が生えてくることが期待されます。
息切れ、動機
ミノキシジルはもともと降圧剤であることから、内服することで心拍が上昇して動機や息切れを起こす可能性があります。血圧が不安定な方や心臓疾患がある方などは心機能障害や不整脈のような症状が現れる可能性もあるので、低血圧の方や高血圧で降圧剤を服用中の方、心臓に障害のある方はミノキシジルの服用に際して、必ず医師に相談しましょう。
皮膚トラブル
ミノキシジルの外用薬の使用で皮膚トラブルの副作用があることが報告されています。発言率はあまり高くないものの、皮膚のかゆみや発赤など違和感を感じた場合は、すぐに使用を中止し医師に相談の上、使用の継続可否を受けるようにしてください。
頭痛、めまい
ミノキシジルは、稀に頭痛やめまいなどの副作用が報告されています。これらの症状がはミノキシジルの持つ血管拡張作用により毛細血管が拡張することで、中枢の血圧が大きく低下し、めまいなどの随伴症状が現れる可能性があります。
浮腫み
ミノキシジルは稀に浮腫みの副作用が報告されています。浮腫みは手足のむくみや顔の腫れなどが現れることがあります。これらの症状は、毛細血管が拡張され中枢の血流量が低下することで、身体のセンサーが血液を増やす用に働きかけた結果、血液量が過多になり、身体に浮腫が現れることとなります。
多毛症
ミノキシジルを服用した場合、毛髪だけでなく全身の体毛にも発毛効果が作用します。多毛の症状は治療薬が効いている証拠であるためあまり心配する必要はありませんが、特に女性にとっては深刻な副作用です。これらの症状が現れた時は、ミノキシジルの使用を中止し、気になる方は医師に相談して他の治療法を検討しましょう。
心疾患
ミノキシジルは心疾患の副作用が報告されています。ミノキシジルの持つ血管拡張作用に起因して起こるとされていますが、報告数も少なく心疾患になる可能性は極めて低いとされる副作用です。万が一ミノキシジルの服用を始めて、胸痛や息切れなどの症状が出た場合は、すぐに医師の判断を仰ぐようにしましょう。
肝機能障害
内服薬で体内に取り込まれたミノキシジルの成分は、肝臓で代謝されるため薬の服用を継続すると肝臓へ負担がかかります。 肝臓は別名で「沈黙の臓器」とも呼ばれ、何か異常があっても自覚症状がありません。肝機能障害になることは稀なケースではりますが、ミノキシジルを定期的に服用する際は血液検査をおすすめします。
まとめ
ミノキシジルは血行促進による発毛効果が期待できます。しかし、内服薬や外用薬共に副作用が出るリスクが存在したり、薬の使用を止めるとまた抜け毛が増える可能子があるので注意が必要です。
身体の血行促進は、生活習慣や食生活の見直しにより改善できる部分も大いにあるので、薬に頼らない身体作りを行うことも非常に重要です。
薄毛で悩まれている方は、いつでもお気軽にご相談ください!