ミノキシジルとフィナステリドの違い

はじめに

薄毛や脱毛の治療にはさまざまな方法がありますが、中でも ミノキシジル と フィナステリドは、最も広く使用されている有効成分です。 どちらも薄毛改善に効果が期待できますが、作用機序や使用方法、副作用などに大きな違いがあります。 本記事では、それぞれの違いについて詳しく解説します。

1. ミノキシジルとは?

ミノキシジル(Minoxidil)は、もともと高血圧の治療薬として開発された成分ですが、服用した患者様に発毛効果 が認められたことから、薄毛治療薬として使用されるようになりました。

項目 内容
1-1. 作用機序
  • 血管拡張作用:頭皮の毛細血管を広げ、血流を促進することで毛根に栄養が行き渡りやすくなる。
  • 成長因子の活性化:毛乳頭細胞の活性を高め、発毛を促進する。
  • 毛周期の調整:休止期の毛髪を成長期へ移行させ、抜け毛を減らしつつ、新しい毛髪の成長を促す。
1-2. 使用方法 ミノキシジルは 外用薬(ローションやフォームタイプ) として、 1日2回、頭皮に直接塗布 するのが一般的です。
日本では 5%濃度 のものが男性向け、 1%濃度 のものが女性向けとして販売されています。
1-3. 副作用
  • 初期脱毛:使用開始から1~2カ月の間に一時的に抜け毛が増える。
  • かゆみや赤みなどの皮膚トラブル
  • 低血圧や動悸(経口薬の場合)

2. フィナステリドとは?

フィナステリド(Finasteride)は、 男性型脱毛症(AGA) の治療に使用される 内服薬 です。 元々は前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その副作用として 脱毛抑制効果 が確認され、薄毛治療薬としても用いられるようになりました。

項目 内容
2-1. 作用機序
  • DHT(ジヒドロテストステロン)の抑制:
    • 男性ホルモン(テストステロン)が 5α-還元酵素 によって DHT に変換されると、毛根がダメージを受け、薄毛が進行する。
    • フィナステリドは 5α-還元酵素の働きを抑える ことで、DHTの生成を防ぎ、脱毛を防止する。
2-2. 使用方法 フィナステリドは 1日1回、1mgを経口服用 するのが一般的です。
効果が現れるまでに 3~6カ月 かかることが多く、 継続的な服用が必要 です。
2-3. 副作用
  • 性機能の低下:ED(勃起不全)、リビドー減退
  • 精子量の減少
  • 肝機能障害(まれ)
  • 女性の服用禁止(妊娠中の女性が服用すると胎児に影響が出る可能性がある)

3. ミノキシジルとフィナステリドの比較表

項目 ミノキシジル フィナステリド
種類 外用薬(塗るタイプ)、経口薬(内服) 内服薬(錠剤)
主な効果 血行促進・発毛促進 脱毛抑制
作用機序 血管拡張・毛根の活性化 DHTの生成抑制
使用方法 1日2回、頭皮に塗布(外用薬) 1日1回、内服
副作用 初期脱毛、かゆみ、血圧低下(内服の場合) 性機能の低下、肝機能障害
効果の発現 4カ月~6カ月 3カ月~6カ月
女性の使用 外用薬は可(1%濃度) 禁止

4. ミノキシジルとフィナステリド、どちらを選ぶべき?

おすすめの人 ミノキシジル フィナステリド
発毛を促進したい人 ○(すでに薄毛が進行している場合) △(脱毛抑制が主目的のため、発毛促進効果は限定的)
抜け毛を予防したい人 △(抜け毛予防より発毛促進がメイン) ○(薄毛の進行を食い止めたい場合)
内服薬を避けたい人 ○(外用薬があるため、副作用を避けたい人に適している) ×(内服薬のみ)
AGA(男性型脱毛症)と診断された人 △(AGAの進行抑制には不向きだが、発毛には効果がある) ○(DHTを抑制するためAGAの進行抑制に有効)
確実にDHTを抑えたい人 ×(DHTには作用しない) ○(根本的な薄毛の原因を抑制)
女性の薄毛治療 ○(1%の外用薬が使用可能) ×(女性は使用禁止)

5. ミノキシジルとフィナステリドを併用できる?

項目 内容
併用の有効性 併用するとより高い効果が期待できる。
併用のメリット
  • フィナステリド:抜け毛を抑制する。
  • ミノキシジル:発毛を促進する。
  • 併用することで、より効果的な薄毛治療が可能になる。
一般的な治療法 AGAクリニックでは、フィナステリド+ミノキシジルの併用療法が一般的。

6. まとめ

ミノキシジルとフィナステリドは、それぞれ異なるメカニズムで薄毛にアプローチします。

薬剤 主な作用
ミノキシジル 血行を促進して発毛を促す
フィナステリド ホルモンを抑制して脱毛を防ぐ

どちらを選ぶべきかは目的や症状の進行具合 によりますが、併用することで最大の効果を発揮することが期待できます。 薄毛に悩んでいる方は、専門医と相談しながら適切な治療法を選びましょう。

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